「これからの時代、選ばれる起業家になるため、
お客様の声を集めたい!」
「リアリティを持たせるため、
お客様のビフォア・アフター写真を掲載したい!」
そう考えているにも関わらず・・・。
「お客様のビフォアアフター写真が撮れない」
「どうやって撮影を切り出したらいいかがわからない」
こんな相談が、多く寄せられています。
まずは、実際に、寄せられた相談をご紹介いたしますね。
「事例写真の撮影依頼を躊躇してしまいます」
寄せられた相談
今後、 美容院に来院いただいたお客さまに、
ビフォーアフターの写真を、
撮らせていただきたいと思っています。
なるべく多くの
ビフォーアフター写真を撮らせていただきたい。
しかし以前、
私の美容室に来たお客さまに、
こんなことを言われてしまいました・・・。
「私、前の美容室で、
毎回写真を撮られて、
すごくイヤだったの!
ここの美容室は
そうゆうのがなくていいわね!」
こう言われてしまったので、
お客さまにビフォーアフターの写真を
お願いするのを躊躇してしまいます。
何かいい手は、ないでしょうか?
美容院経営 Tさん
うまくいかないやり方では、 依頼する人も依頼される人も、ストレスがたまるばかり
小宇佐の回答
なんだかお客様から、
布石を打たれるカタチになってしまいましたね。
ちゃんと解決できますので、
ごあんしんくださいね。
「お客さまと写真を撮影しよう!」
の取り組み自体は、
とてもいいチャレンジだと思います。
まず、お客さんの写真撮影についての、
あなたの、「当たり前の基準」をチェックしてみましょう。
写真撮影に対して、あなたは、
「快諾してくれたらラッキー」
程度のモノだと捉えていませんか?
私の場合は、ちょっと違います。
写真撮影は、
「10人に伝えたら10人と撮影するもの」
これが、小宇佐の当たり前の基準なんです。
10人に撮影を依頼して、
ひとりも承諾してくれなかったのあれば。
きっと、何かモノの見方・捉え方や、
具体的なやり方に違いがあるのでしょう。
うまくいかない方法を実践し続けていたら、
依頼する側も、依頼される側も、
ストレスがたまるばかりです。
うまくいかないやり方を、
ずっと続けても、うまくいかない。
まずは違いに気づき、
できるやり方を学んでいきましょうね。
解決の糸口は「何を行うのか」ではなく 「なぜ行うのか」を伝えることにあり
まず、キーワードは、
「何を行うのか」ではなく「なぜ行うのか」
意識すべきポイントは2つです。
・なぜ、お客様は、
毎回写真を撮られて、
すごくイヤだったのか?
・なぜ、あなたは、
ビフォアアフター
写真を撮りたいのか?
まずはこの2つを整理し、
その内容を相手に伝えることが重要です。
お客様の気持ちに寄り添ってみよう
そもそも、
・なぜ、お客様は、
毎回写真を撮られて、
すごくイヤだったのか?
気になりませんか?
ちょっと想像力を
ふくらませてみましょう。
・写真の写りが
気に入らなかったのか?
・何の説明もなく、
写真を撮られたのか?
・お客様のキモチを
読む努力をせずに、
ただただ店のプロモーションのために、
写真を撮影されたのか?
これらのどの理由が、
お客様を不快にさせたのか?
寸分たがわず、
人のキモチを読むことはできません。
ただ、いろいろな可能性を、
想定する、察することはできますよね。
さまざまな理由が考えられるはずですから、
想像力をふくらませ、どんどん洗い出してみましょう。
洗い出しが完了したら、
実際にお客様に聞いてみれば良いのです。
次のように聞くなら、
ふつうの会話として聞けるでしょう。
「○○さん、
前の美容室で、
毎回写真を撮られて、
すごくイヤだったんですね。
何でまた、
そんなにイヤな気持ちになったのですか?」
聞いてみることで、
相手のホンネが聞き出せるはずです。
イヤな理由が聞き出せたなら、
相手がイヤなことは、やらないようにすればいい。
モノゴトはシンプル。
ポイントは、
「お客様の気持ちに寄り添う」
です。
お客様にトコトン与えてみよう
本音を聞き出せたら、
「その理由をなんとか解決してやろう!」
とは、考えないでください。
「写真の写りが気に入らなかった」
と言われたからと言って、
「キレイに取るからだいじょうぶですよ!」
と、応酬することは、根本解決には、なりません。
なぜなら、人は、説得されるのが、
キライな生き物だからです。
まず意識すべきポイントは、
「写真を撮ること」による、
「お客さんのメリット」
を、トコトン考え抜くことです。
ビジネスを行なう上で、
登場人物は三者です。
相手・自分・世の中
です。
「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」
三つの「良し」
売り手と買い手がともに満足し、
また社会貢献もできるのがよい商売であるという、
近江商人の心得でもあります。
つまり、
「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」
が成り立つように、
考えてから行動するのです。
写真撮影で、
だれがトクをするか?
今回の写真撮影のケースを、
整理してみましょう。
もしかしてあなたは、
「ブログに載せるので
写真撮らせてもらえませんか?」
「顔が写らないようにするので
写真撮らせてもらえませんか?」
こんなふうに、
お客様に撮影をお願いしていませんか?
これらのお願いのしかたでは、
美容院の経営者、つまり自分のメリットばかりが、
前に出ていますよね。
相手のメリットが
盛り込まれていませんので、
「なんだか、
自分のことばかりアピールしてくる人だな」
との印象を与えかねません。
「自分ばっかり欲しがる人」が、
どんな印象を与えるか?
説明するまでもありませんね。
コレでは、撮影に快諾してくれる可能性は低いです。
小宇佐だったら・・・。
以下のようなアイデアで、
お客様のへのメリットを提示してみます。
美容院の場合
提案1
うちの美容院では、
ご自身がご自宅で、
「かわいらしいヘアスタイル」
をセットしてもらいたいと思っております。
ただ、口頭で、
私が○○さんに
正しいアレンジのやり方をお伝えしても、
家に帰ったあと、
「自分に似合ったスタイリング」
ができているかどうか、
チェックできませんよね?
チェックできるように、
○○さんの、
「似合うスタイリング」
の写真を撮っておきます。
写真をお送りするので、
家に帰ってから、
この写真を見直して、
ご自身でチェックしてください。
提案2
カットしたあとに、
カットする前の
自分の姿を覚え続けていますか?
カット前とカット後で、
どれだけの髪型の変化があったのか?
どれだけの顔色の変化があったのか?
どれだけの表情の変化があったのか?
ビフォアアフターを
ご自身に見てもらい、
今後のカットの際に、
写真を参考にしてくださいね。
治療院の場合
提案1
うちの治療院では、
ご自身がご自宅で、
「正しい姿勢でい続けること」
を、オススメしております。
ただ、口頭で、
私が○○さんに正しい姿勢をお伝えしても、
家に帰ったあと、
「自分が正しい姿勢」
ができているかどうか、
チェックできませんよね?
チェックできるように、
○○さんの、
「正しい姿勢」
の写真を撮っておきます。
写真をお送りするので、
家に帰ってから、
この写真を見直して、
ご自身でチェックしてください。
提案2
治療を受けている○○さんは、
治療最中のようすを見られないのです。
治療前と治療後で、
どれだけの姿勢の変化があったのか?
どれだけの顔色の変化があったのか?
どれだけの表情の変化があったのか?
ビフォアアフターをご自身に見てもらうために、
写真を撮っておきますね。
提案3
治療前には苦痛だったものが、
治療後にはスッキリします。
治療後、スッキリすると、
治療前に苦痛だったことを忘れてしまいます。
治療前に苦痛だったことを忘れてしまうと、
日々の生活に油断がうまれ、
また再発してしまう人がとても多いのです。
治療前に苦痛だったことを
忘れないようにすることが大切です。
治療前に苦痛だったことを
忘れず、再発を防止するため、
今日という日を記録に残しておきましょう。
記録に残すために、私と一緒に、
写真を撮っておきましょう。
なんなら、この写真を、
ケータイの待ち受けにしておいてください。
この写真を目にすることで、
体のことを意識し続ける生活が送れます。
いかがでしょう?
お客様のメリット
となっているのが、
イメージできますか?
ここまでご理解いただければ、
お客様へ、写真撮影を提案することに対して、
あなたの心理的ブロックは、
なくなるのではないでしょうか。
もし、このように伝えても、
撮影を断られるようならば、
ムリに撮影する必要はないでしょう。
ですからまずは、
上記の伝え方を参考に、
お客様の写真を撮ること
から、スタートさせてみてください。
利益を得たければ与えるのが先
もし、お客様から写真をいただけたら。
そのあとに、こう伝えてみてください。
「○○さん!!!
この写真・・・すごくキレイですね!
しかも、変化がすごく伝わります!
もし、もし、もし、よかったらなのですが・・・。
メルマガ・ブログ・フェイスブックなどの、
私のメディアでご紹介させていただいても
よいでしょうか?
もし顔出しがNGであれば、
顔は写らないようにいたします」
と、伝えれば・・・。
快諾してくれるかたも多いはずです。
「返報性の法則」
と言われるように。
人には
「何かを与えてもらったら、
お返しをしたくなる生き物」
なのです。
あなたが徹底的に与えることを
考え、実践し続ければ。
お客様は、あなたに対して、
「この人のために何かしてあげたい」
と、想ってくれるはずです。
「あなたの勇気が誰かを救うきっかけとなる事実」を声に出して伝えよう
また、2ショット写真を公開することは、
世の中のためになります。
例えば、美容院の場合でお話します。
「くせ毛でスタイリングがうまくまとまらない」
と、20年悩んでいた方が、ある美容院に行って、
その悩みを解決したとしましょう。
お客様Aさんは、問題が解決できて、大満足。
美容師Bさんは、お客様に喜んでもらえて嬉しい。
けれども、世の中には、
このお客様と同様に、
「くせ毛でスタイリングがうまくまとまらない」
と、悩み続けているCさん、Dさん、Eさん・・・。
同じ悩みを抱える方は、ごまんといるのです。
お客様Aさんは、美容師Bさんに出会えたから、
問題を解決できました。
しかし、
お悩みを抱えるCさん、Dさん、Eさん、その他大勢は、
美容師Bさんに出会えなければ、
このまま一生、悩みは解決できないかもしれません。
ここで、Cさんの立場になってみましょう。
お悩みを抱え続けて、30年。
雑誌に載っている方法を試し、
ドラッグストアオススメ商品を試し、
美容師さんに勧められた方法を試し、
今までいろんな方法を試し続けてきました。
今も方法を探しています。
このCさんは、誰の話に耳を傾けるでしょうか?
雑誌のキレイなモデルさんよりも、
ドラッグストアの店員さんよりも、
地元で一番人気のカリスマ美容師よりも、
「自分と同じように長年悩んでいて、
その悩みを解決した人」
の、話に耳を傾けるのではないでしょうか。
そして、Cさんは、
「自分にもできそう」「自分にも悩みを解決できるかも」
と感じたら、その方法を試してみたくなるでしょう。
では、ココで、全体を俯瞰してみましょう。
クセ毛のお悩みを抱える
Cさん、Dさん、Eさん、その他大勢を、
救うきっかけを提供できるのは誰でしょうか?
それは、Bさんです。
なぜなら、Bさんは、
Cさん、Dさん、Eさん、その他大勢と
同じように悩み、日々の煩わしさを経験しているから、
リアルなキモチに共感できるからです。
さらに、Bさんは、
問題を解決する際のプロセスにおける、
不安や心配、恐れを体験し、
希望や期待、改善後の快適さをも軽々しているからです。
つまり、Bさんが問題を解決するまでに、
体験・体感したことを、お客様の声として語ってくれ、
実際に解消することを証明するための、
2ショット写真を撮影・公開することで、
過去に悩んでいたBさんは、
まだ解決していないCさん、Dさん、Eさん、その他大勢を、
救ってあげるきっかけを提供できる立場なのです。
実際に問題を解決するのは美容師のAさん。
しかし、そのきっかけを一番提供できるのは、
美容師のAさんではなく、お客様のBさんなんですね。
人というのは、
「誰かの役に立てること」に、
喜びを感じる生き物です。
だからこそ、
「Bさん、あなたのビフォア・アフターを公開することは、
同じように悩む方の希望であり、
解決のきっかけを与える恩人になることなんですよ」
と、しっかり伝えてあげましょう。
「誰かの役に立てるなら、
私にできることなら、何かしてあげたい」
こう想うのが、人情というものです。
もちろん、
ここまで記載した内容を実現するには、
「お客様に大満足いただける商品・サービスを提供すること」
が、必須となりますので、その点はお忘れなく。
ちなみに、私は、個別相談に来られた方には、
以下のように2ショット写真を提案しています。
ビジネスプロデューサーの事例
事前にお伝えしていたとおり、
2ショット写真の撮影をお願いします。
今回の相談で、衝撃を受けられたとしたら。
きっと、その理由は、
「今まで知らなかった世界」
を、垣間見ることができたからでしょう(^^)!
これからの時代、
”クチコミされる起業家の当たり前“を正しく理解し、
“クチコミの方程式”を
ひとつひとつ現場で活用しきっていくことで、
「本当になりたい自分」
「本当に手に入れたいライフスタイル」
を、実現していただくことができる。
私はそう思っております。
そのお手伝いを全力で支えていくことが
私の志事だと思っております。
世の中には、
相談に来られたあなたと、
同じような想い、悩み、
わずらわしさを抱えていらっしゃる方が、
まだまだたくさんいます。
その方々の、
悩みをなくすことが私の志命です(^_-)-☆
あなたのリアルなナマの声と、
満面の笑みを浮かべた2ショット写真こそが、
「問題を解決した!」事実の証明であり、
「私が相談を受けてもだいじょうぶかな?」
と、迷ってらっしゃる方の、
背中を押すきっかけになります。
ご協力いただければ幸いです。
まとめ:2ショット写真撮影は、世のため・人のため、そして自分のためである
私はこのやり方を活用して、
1回も断られたことはありません。
こちらのメリットだけで、
相手や世の中にメリットがない提案は、
やめましょう。
「お客様のためになる写真撮影」
をマインドセットして、
どんどんお客様に提案し、
どんどんお客様を豊かにする。
今回の記事が、その一助になれば幸いです。